ガッツポーズが一番多い投手は誰だ! ~「燃えドラ!スタジアム」での特集~
12/17に名古屋のケーブルテレビ局「スターキャット」で放送された、ドラゴンズ応援番組『燃えドラ!スタジアム』に、データ解説役としてゲスト出演しました。
番組内では『データで検証「ちょっと変だったよドラゴンズ」』というコーナーで、今季のドラゴンズの不振に関するさまざまなデータを紹介しました。今回は番組ではお届けしきれなかった情報も含めて補足的に紹介したいと思います。
6回終了時にリードしていても勝てない?
セ・リーグを制したヤクルト、パ・リーグを制したソフトバンク。優勝した両チームはともに救援陣が非常に強力で、終盤のリードを守りきって勝つ機会が非常に多かったです。実際に6回終了時点でリードしているときの勝率はどちらも.950近くをマークしていました。
一方で中日は、抑え投手をはじめ、勝ちパターンの継投がなかなか確立できないシーズンでした。先ほどのデータでもセ・リーグで唯一.800を下回り、12球団で見ても下から2番目という残念な結果に終わりました。本来だったら勝てるはずの試合をこれだけ落としてしまったのは、チームにとっても大きな誤算だったのではないかと思います。
又吉は熱い投手!?
救援陣の一角を担った又吉克樹投手も前年に比べると、成績を落とすシーズンになってしまいました。しかしながら、昨年から数を増やし、12球団トップタイだった数字があります。
データスタジアムではいわゆるプレーに関係するデータ以外にも、補足的にさまざまな情報を収集しています。又吉投手はマウンドで見せたガッツポーズがNPB最多タイとなる12回を記録していました。ランクインしている投手に先発投手が多いことを考えると、又吉投手のペースは非常に多かったとも考えられます。
外国人打者はバットが折れやすい!?
番組では投手のガッツポーズ以外にも、バットが折れた回数のデータを紹介しました。イメージ通りかどうかは分かりませんが、ランキング上位には外国人選手が大半を占める結果となりました。
外国人打者の多くは長打力に優れた選手が多いため、それを警戒した投手が体から離れたコースに投げ込んだり、逆に詰まらせようと思いきって内角を突くことがあります。この影響でバットの先で捉えたり、バットの根元で打ってしまったりすることからバットが折れやすいのだと思います。また、シンプルにフルスイングが多いということも関係しているのではないかと思います。
番組ではこれらさまざまなデータをご覧いただいたドラゴンズOB・鹿島忠さんにたっぷりと解説していただいて、見ごたえ十分の内容になっています。
このほかにも、中日目線で1週間を振り返る「中スポFLASH」、ナゴヤドームに集ったファンに注目する「ヤンドラファンインタビュー」などさまざまなコーナーがあり、少し緩めの雰囲気でお送りする楽しい番組になっています。
中日ファンの方は非常に楽しめる番組だと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。
※文中、表中のデータはレギュラーシーズン終了時点