松坂大輔と髙橋光成、2人の投手を比べてみる! タイムリーdata vol.58
共通点はストレートの被打率
両者の共通点として挙げられるのが、ストレートの被打率の低さです。ともに投球の軸となるストレートの投球割合は半分以上。そのボールで、両投手とも低い被打率を記録しています。まだ髙橋のサンプル数も少ないのではっきりといえませんが、髙橋は松坂のように、真っすぐで抑えられているということが分かります。
ストレートの奪空振り率には差が!
そんな両者のストレートですが、異なる点もあります。それが奪空振り率の差です。8.3%を記録した松坂に対し、髙橋は3.2%と半分以下の数値。今季のリーグ平均が6.4%と、平均値にも届かない数字でした。髙橋も最速150キロを計測する真っすぐを投げていますが、奪空振り率という点では大きく差が出ているようです。
スライダーの松坂とフォークの髙橋
さらに異なる点を探すと、三振を奪っている球種も異なっています。松坂は高い奪空振り率のストレートはもちろん、スライダーでも多くの三振を記録。一方の髙橋もここまでストレートだけでなく、フォークでも三振を奪っています。松坂同様に、決め球となるウイニングショットを駆使し、きっちりと結果を残しているようです。
1年目の松坂との共通点と相違点が明らかになった髙橋。決め球となるボールがあるだけに、ストレートでも空振りを奪えるようになれば、さらに松坂に近づく存在となるでしょう。髙橋は、西武では松坂以来となる甲子園優勝投手としてドラフト1位で入団。今後も松坂との比較は避けられないかもしれませんが、レオのエースを目指す若武者のピッチングに期待したいところです。