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イベントレポート EVENT REPORT

11/9 12球団合同トライアウトレビュー

Baseball LAB編集部

静岡草薙球場で開催

球場正面の看板

 
※全選手の結果はこちら


 11月9日、12球団合同トライアウトの第1回が静岡草薙球場で開催された。同球場で行われるのは2年連続となる。昨年はあいにくの雨模様により途中からは室内練習場での実施となったものの、約1万人のファンが詰めかける大盛況だった。
 
 昨年の様子も含め、プレビューに関してはこちらをチェックしてもらいたい。

会場周辺は大雨

選手の入り待ちをする熱心なファン


 Baseball LAB編集部が現地に到着したのは開場30分前の午前8時半。雨がどんどん強くなる中でも、球場周辺にはすでに熱心なファンがたくさんいた。会場に入る選手たちを激励すべく集まっているのだろう。
 
 その中で最も大きな声援を送られたのが、準地元の中日勢。戦力外通告を受けた12名のうち9名が参加し、堂上剛裕など人気のある選手が在籍するのも理由のひとつか。

今年は最初から一般公開中止!?

一般公開中止の貼り紙

 
 その後も雨はやむことなく、8時50分に主催者から「室内練習場での実施、天候が回復しても一般公開はなし」とのアナウンスが発表。すなわち、一般への公開中止が決定となった。すでに球場に入っていた選手たちはユニホームに着替え、車で室内練習場へ移動。ファンも練習場の入口に先乗りして、再び熱いメッセージを送っていた。
 
 各球団の編成担当者やTVクルーなども姿を現し、ピリッとした独特の雰囲気が出てきた。

天候が回復し、球場での開催が可能に!

一塁側スタンドにつめかけたファン


 10時を過ぎた頃には雨がやみ始め、天候回復の兆しが見えた。すると、室内練習場から選手や関係者が続々と出口に。球場では、係員による懸命なグラウンド整備がされていたようだ。
 
 そして10時45分、球場が開場。一度は決まった室内開催を覆し、球場での一般公開が可能になったのだ。場内に入ると、選手たちの調整とグラウンド整備が同時並行で行われていた。ベストコンディションで本番に臨みたい選手たちの気概と、それをサポートする係員のおもてなしが見てとれた瞬間だ。

今年は5000人のファンが詰めかける

シート打撃開始!


 11時からいよいよスタート。例年通り、カウント1ボール1ストライクからのシート打撃方式で、生き残りを賭けた戦いが展開された。
 
 昨年には及ばなかったものの、場内には5000人のファンが集結。それぞれの選手に対して温かい拍手や大きな声援を送っているのが印象的だった。

アピールに成功した投手は?


 ここからは当日に光る活躍を見せた選手を紹介する。投手は原則4人の打者を相手にするが、4人全員を凡打に打ち取ったのは参加者34名中6名だった。

 前DeNA・小林太志はキレのあるボールで3奪三振を記録する快投。打者のバットをへし折るなど、圧倒的な内容を見せた。かつての新人王・八木智哉もさすがの投球を披露し、アピールに成功。

 その他には前オリックス・東野峻や前DeNA・陳冠宇が145キロ前後の直球を武器に、好結果を出した。

持ち味を発揮した野手は?


 今年のトライアウトは前中日・中田亮二の豪快な一発で幕を開けた。全体の最初の打者として打席に立つと、2ボール1ストライクからの直球を右翼席へたたき込んだ。前阪神・森田一成はバックスクリーンへの本塁打を含む3安打を記録。前オリックス・髙橋信二も3安打を放ち、実力を見せつけた。
 
 また、守備や走塁が武器の選手もそれぞれ持ち味を発揮。前日本ハム・村田和哉は公式戦さながらの背面キャッチを見せるなど、存在感を示した。

第2回も速報を配信する予定


 第1回は降雨による混乱もあったものの、無事に最後まで行われた。第2回は11月20日(木)に読売ジャイアンツ球場で開催される。Baseball LABでは第1回と同様、特設ページにて速報を配信する予定だ。現地に駆けつけることができない方はぜひチェックしてもらいたい。また、現地で観戦する方も当サイトの選手詳細データを手に、熱い戦いの様子を見守ってほしい。

終了後の球場