ドラフトレビューコラム~阪神編~
即戦力投手と将来性の野手!バランスの良い阪神
阪神は投手は即戦力重視、野手は将来性も加味しての指名となった。
有原、山﨑康という注目右腕2人は抽選で外したものの、1位には社会人No.1との声もある大型左腕の横山雄哉を指名した。横山は最速147キロの速球を軸に躍動感ある投球が持ち味で、1年目からローテーション入りが期待される。
その横山と阪神でもチームメートとなる2位の石崎剛は最速151キロの力強い速球を武器とする、阪神には数少ないサイドスロー投手。補強ポイントであるリリーフとしての起用が有力だ。
3位の江越大賀は長打力と守備力が魅力の外野手。伸び悩んでいる若手が多いだけに、レギュラー争いに加わりたい。
合計5人の指名人数こそ少ないが、バランスの取れた指名といえるだろう。
1位・2位コンビが救援陣の救世主となる!?
(2014年投手層:阪神のデプスチャートより)
2014年の阪神投手陣は、メッセンジャー、能見篤史をはじめとする先発陣がシーズンを通して安定したパフォーマンスを披露。一方で救援防御率はリーグ5位と、主にクローザー・呉昇桓につなぐ中継ぎ陣に不安を残した。福原忍と安藤優也は奮闘したものの、ともに35歳以上と来季以降のフル回転を望むのは酷な話だろう。
そこで、1位の横山と2位の石崎には手薄なリリーフ陣の強化を期待したい。横山は今年の都市対抗で救援として登板すると、5連続奪三振を記録。上記の通りいずれは先発を任される存在だが、この実績から適性はあると見てもいいかもしれない。また、石崎も剛速球が武器のサイドハンドなだけに、ブルペンにアクセントを加えることになるはずだ。
※阪神のデプスチャート(ポジション別の選手層)はこちら。ドラフトでやトレードや新外国人など、新戦力が入団した際、現状の戦力と比較するのに便利です。