今季のプロ野球を「50」の数字で振り返る
ソフトバンクの2年連続となる日本一でフィナーレを迎えた2015年のプロ野球。今季もさまざまな好記録・珍記録が生まれました。そこで今回は、本年度のプロ野球を1~50までの数字を使って振り返ってみます。
12・・・DeNAは今季、規定投球回に到達した選手がいなかった。これは球団史上初めて。さらに今季は2ケタ勝利投手も不在。規定投球回、2ケタ勝利がどちらもいなかったのは、NPBでは03年のオリックス以来12年ぶり。
14・・・ヤクルトが14年ぶり7度目のリーグ優勝を達成。ヤクルトは昨季リーグ最下位。前年の最下位のチームが翌年に優勝するのは01年の近鉄以来で、これも14年ぶりだった。
15・・・オリックスの6回リード時の負け数は、両リーグワーストの15。ちなみに昨季はわずか4つだけで、両リーグ最少だった。
17・・・DeNAが球団史上17年ぶりに、前半戦をリーグ首位で折り返した。当時は2度目のリーグ優勝に輝いたが、今季は最下位に。首位ターンしながら最下位でシーズンを終えたのは、史上初となってしまった。
24・・・5月4日の広島-巨人戦。9回裏1死満塁で、インフィールドフライを巨人が落球し、三走の広島・野間峻祥が生還。広島がサヨナラ勝ちを収めた。この「珍プレー」は24年前の91年にも起こっており、この時は広島がサヨナラ負けを喫している。
25・・・今季1試合で両軍合わせて最も点が入った試合は、7月22日の日本ハム-楽天戦で25点。この試合は楽天が19点を挙げたが、これは球団史上最多得点だった。
28・・・西武・森友哉がオールスター第2戦で本塁打を放った。当時森は19歳。10代でオールスターで本塁打を放ったのは86、87年の清原和博(西武)以来で28年ぶり。森は両リーグ最多得票で選ばれたが、これは史上最年少だった。
32・・・今季「1-0」で決着がついた試合は32試合。最も多かったのは広島で9試合(4勝5敗)。ちなみに両リーグで唯一DeNAだけが、「0-1」での負けがなかった。
33・・・オリックス・平野佳寿は今季33試合に登板。昨季まで続いていた60試合登板の連続記録が、5年でストップした。ちなみに平野の記録は歴代2位で、同1位は巨人・山口鉄也。こちらは今季も60試合に投げ、記録を8年に伸ばしている。
34・・・今季の日本シリーズは、ヤクルトとソフトバンクの顔合わせ。ヤクルト・真中監督は現役時代、外野手。ソフトバンク・工藤監督は現役時代、投手。「外野手出身vs投手出身」の日本シリーズは81年以来で34年ぶり3度目。ちなみに3度とも、投手出身監督が日本一になっている。
35・・・日本ハム・大谷翔平が、最優秀防御率、最高勝率、最多勝の投手3冠に輝いた。同部門の投手3冠は、球団では1980年の木田勇以来で35年ぶりとなった。
46・・・阪神・藤浪晋太郎が高卒1年目から3年連続2ケタ勝利を達成。これは1999~2001年に記録した松坂大輔(西武)以来。球団では9年連続で記録した江夏豊(1967~75)以来46年ぶりとなった。
48・・・西武・中村剛也が自身6度目の本塁打王に。通算6度目の最多本塁打は、65年の野村克也(南海)、67年の王貞治(巨人)以来で48年ぶり3人目。さらに中村は通算満塁本塁打数を16とし、史上最多記録を更新している。
49・・・ソフトバンクが今季記録した最大の貯金は49だった。工藤監督は、新人監督としては史上最多タイの90勝を挙げるなど、2位の日本ハムに12ゲーム差をつける圧倒的独走で優勝した。
50・・・中日・山本昌が史上初めて50歳で出場、登板を果たした。中日ひと筋32年というとんでもないキャリアを残し、今季限りで現役を引退。ちなみに今季の指揮を執った監督で、山本昌より年下だったのは自軍の谷繁監督を含め5人もいた。