大谷翔平が生み出す異次元の球速 ~「GET!ファイターズ」での特集~
4/27に「GAORA SPORTS」で放送された新番組「GET!ファイターズ」に、野球分析担当としてVTR出演しました。
番組内では大谷翔平のストレートについて、球速や奪空振り率などのデータを紹介しました。本コラムでは番組ではお届けしきれなかった情報も含めて補足的に紹介したいと思います。
平均球速152.6キロ!
大谷はプロ初登板の初球がいきなり152キロと前評判通りの剛速球でプロへの第一歩を踏み出します。ルーキーイヤーの2013年も十分なインパクトを残しましたが、14年はここからさらに高速化。日本人最速の162キロをマークしたことも記憶に新しいかと思います。平均球速は前年に比べて3キロ以上も速くなりました。
150キロ以上のスピードが生み出す効果
球速が上がることによるメリットとしては、総合的に打者の対応を難しくさせます。打者目線からいえば、スピードが速くなればバットに当てること自体も難しくなりますし、ストライクかボールをジャッジするのにも影響を及ぼします。データでも150キロを超えたあたりから、奪空振り率、ボールゾーンスイング率、被打率などの数字が大きく変動します。平均球速が150キロを超える大谷のストレートは常にこれほどの効果があるボールであるともいえるでしょう。
番組内ではこれらのデータを受けて、野球解説者の光山英和さん、岩本勉さんにたっぷりと解説していただいており、見ごたえ十分の内容になっています。日本ハムファン以外の方でも楽しめると思いますので、是非ご覧いただければと思います。
※文中、表中のデータは2015年4月27日終了時点